広告に女性の声を含める!広告におけるジェンダー表現
2024年4月28日、Bristol Women's Voice(BWV)とWomen's Equality Party(WEP)と共同で、「Towards Change」の一環として、広告におけるジェンダー的人種的ステレオタイプの使用について啓発的なディスカッションを行うワークショップを開催しました。
参加者には、留学生、会社員、ジェンダーの教授までの多様な属性の参加者が集まり、アジア市場をターゲットにした物議を醸したディオールのアイシャドウ広告を分析しました。
元の炎上広告
ワークショップの流れ
1.分析: 炎上した広告を参加者に呈示、なぜその広告が反発を受けたか話す
2.ディスカッション: 広告主の意図や、社会的影響について考える
3.代案ブレインストーミング: 広告をどのように改善するか、参加者のアイデアを具体化
ワークショップを通じて得られた重要なインサイト
ジェンダーの固定観念 ワークショップの参加者は、軽率なジェンダー・ステレオタイプを再生産する広告に批判的だった。特に、性的な暗示を与えるようなポーズをとった、痩せていて従来から魅力的なモデルの多用は、女性の身体を客観視し、問題のある美の基準を支持しているとして非難された。
交差性: 多くの広告は、アジア系女性や黒人女性といったマイノリティの女性を有意義に取り込んでおらず、参加者の期待を裏切っていた。色白や白人のモデルが中心であることは、疎外されたグループの自信や自尊心を損ないかねない、狭い美の理想を助長していると見なされた。
包括的な表現: 参加者は、広告コンテンツにさまざまな社会的グループを単に「加えたり、かき混ぜたり」するのではなく、多様なアイデンティティを取り入れる全体的なアプローチを提唱した。参加者は、進化する社会文化的状況を反映するために、より多くの民族、人種、性別を取り入れること、また、広告がより多くの視聴者の共感を得るために、さまざまな体型や身体能力をフィーチャーすることを求めた。
こうしたワークショップでの意見をもとに、現地のクリエーターたちは、争点となっている広告を、包括性と積極性のメッセージを伝えるものにデザインし直した。